
こだわり琵琶湖の佃煮職人
魚富商店 四代目店主 竹端 尚
卒業後、7年間働いた会社を脱サラし、先代の佃煮の技術と販売の修行につきました。そこで気づいたことは、先代の昔ながらの考えは今と逆行しているということでした。
腕はいいのに売り上げが思うように伸びない現状に「このままでは先がない、そうだ、自分が描いた経営計画書を先代に見せて説得しよう」と意見をぶつけてみました。
しかし、何度も何度も話し合いましたが、意見の衝突が続き、なかなか前に進むことができませんでした。
「どうやったらもっと、たくさんの方に自分が作った佃煮を食べてもらえるのか?」を考えた結果、まずは色々なセミナーに参加し販売の知識を身に付けることに。先代に単なる思いつきではなく、成功例がある方法を一つでもいいから試してみたいと説得しました。
そんな時、妻と出会い、「私も商売したい」と言う言葉に勇気づけられ2人でこの店の立て直しをしようと強く思いました。
先代から事業承継して、まず2人で行ったのは今までお付き合いのあった全てのお客様に感謝のハガキを送ることでした。
来店されたお客様は、「以前より、佃煮が美味しくなった。」「以前より、お店が綺麗になった。」と、店中喜びの声であふれることになりました。
この行動は、何事もコツコツと積み上げていけば、結果が出るし、来店していただいたお客様を大切にすることで、お客様もお店も喜びに満ちることを学びました
現在、琵琶湖で獲れる魚を、魚別に炊く時間や調味料などの量、一分一秒・グラム単位で細部に渡ってこだわることで、オンリーワンの佃煮を販売しています。
四季折々に琵琶湖で獲れる美味しい魚の佃煮を食べてもらうことによって、全国の人が一年中HAPPYになってもらうのが私たちの夢です。